製品紹介

Bacula(バキュラ)はオープンソースの統合管理バックアップソフトです。
ネットワーク経由でデータのバックアップ・リストアを行えます。

4つの構成要素があり、全要素を単一コンピュータに持たせることもできます。
・bacula-director:ジョブの制御、データベースアクセスの制御
・bacula-client:データアクセスの処理、ファイルデータの読み込みと書き込み、暗号処理と圧縮処理、カタログデータの書き込み
・bacula-storage:バックアップ媒体の処理とバックアップデータの受信
・bacula-console:コンソール機能

バックアップデータは、ディスクへの保存のほか、外部メディア(テープなど)への書き込みもサポートされています。
BaculumというGUIのWebコンソールもオープンソースで提供されています。

 

公式ホームページ

http://blog.bacula.org/

日本向けコミュニティサイト

https://www.bacula.jp/

 

検証内容

サーバ3台にdirector、console、client、storageそれぞれの機能をインストール、
バックアップ・リストアができることを確認します。

 

検証環境

VMWare Workstation 12 Plyaer
仮想サーバ3台
CentOS Linux release 7.2.1511 (Core) minimal install PKG

 

構成

components-bacula

事前作業

SELinux一時無効化

# getenforce

# setenforce 0

# getenforce

恒久的に無効化する場合は以下を修正して保存します。

 

firewalldの停止

# systemctl stop firewalld
# systemctl status firewalld

 

導入手順

2016/11/27現在の最新バージョン

new-release

ソースからインストールする方法とyumでインストールする方法があります。
今回は簡単に導入できるyumでインストールを行います。

bacula.jpに掲載されているインストール手順を参照して実施しました。

 

目次

1.Baculaサーバの構築

2.Baculaクライアントの構築

3.Baculaストレージの構築

4.Baculum(Web GUIコンソール)の導入

 


1.Baculaサーバの構築

wgetのインストール

# yum -y install wget

既にインストールされていれば対応不要です。

 

リポジトリの追加

# cd /etc/yum.repos.d/

# wget https://copr.fedorainfracloud.org/coprs/slaanesh/Bacula/repo/epel-7/slaanesh-Bacula-epel-7.repo

最新版をインストールするため、リポジトリを手動で追加します。

 

BaculaとMariaDBのインストール

# yum -y install bacula-director bacula-console mariadb-server

今回はMariaDBを使用しますが、MySQL、SQLite、PostgreSQLも使用できます。

 

baculaとMariaDBのインストール確認

# rpm -qa | grep bacula

# rpm -qa | grep mariadb

 

MariaDBの起動

# systemctl start mariadb
# systemctl status mariadb

# systemctl enable mariadb

MariaDBの手動起動と確認、自動起動設定を行います。

 

MariaDBの初期化

# mysql_secure_installation

このメッセージが出たら正常終了です。
rootパスワード設定以降の選択肢は環境に合わせて選択してください。

 

DB接続

# mysql -u root -p

 

DB作成

MariaDB > create database bacula;

MariaDB > grant all privileges on bacula.* to bacula@localhost identified by ‘p@ssw0rd‘; 任意のDBパスワード入力

MariaDB > FLUSH PRIVILEGES;
MariaDB > quit

baculaというDBを新規作成してアクセス権限とパスワードを設定しました。

 

テーブル作成

# /usr/libexec/bacula/make_bacula_tables mysql -u bacula -p

 

DB切り替え
# alternatives –config libbaccats.so

 

切り替え確認

# alternatives –config libbaccats.so

 

configファイル修正
baculaサーバでの変更対象は下記2つです。
/etc/bacula/bacula-dir.conf
/etc/bacula/bconsole.conf

念のため、オリジナルファイルを退避させてから編集します。
# cp -p /etc/bacula/bacula-dir.conf /etc/bacula/bacula-dir.conf.org

省略表記なしのbacula-dir.confファイルはこちらです。

変更が完了したらwqで保存してください。
続いてbconsole.confの変更です。

同様にオリジナルファイルを退避させて、設定を変更します。

# cp -p /etc/bacula/bconsole.conf /etc/bacula/bconsole.conf.org

変更が完了したらwqで保存してください。

 

サービス起動

記載内容に誤りがある場合、サービス起動に失敗します。
事前に確認する場合は以下のコマンドを実行してください。

# /usr/sbin/bacula-dir -t

 

サービス起動コマンド

# systemctl start bacula-dir
# systemctl status bacula-dir

もし正常に起動できなかった場合、以下のような出力になります。
# service bacula-dir status

bacula-dir.confの記述内容のいずれかが不正な可能性が高いため、デバッグコマンドを発行します。
# bacula-dir -c /etc/bacula/bacula-dir.conf -d100
(出力例)

上記例では、/etc/bacula/bacula-dir.confの74行目で指定されているTestFileSetが定義されていないため、
不正となっています。
bacula-dir.conf内に以下の記述が存在するか、記述内容が正しいかを確認してください。

正常起動できたら、自動起動設定を行います。
# systemctl enable bacula-dir

以上でBaculaサーバの構築は完了です。


2.Baculaクライアントの構築

 

wgetのインストール

# yum -y install wget

既にインストールされていれば対応不要です。

 

リポジトリの追加

# cd /etc/yum.repos.d/

# wget https://copr.fedorainfracloud.org/coprs/slaanesh/Bacula/repo/epel-7/slaanesh-Bacula-epel-7.repo

最新版をインストールするため、リポジトリを手動で追加します。

 

Baculaのインストール

# yum -y install bacula-client

 

Baculaのインストール確認

# rpm -qa |grep bacula

 

Configファイルの修正

Baculaクライアントでの変更対象は下記1つのみです。

/etc/bacula/bacula-fd.conf

 

# cp -p /etc/bacula/bacula-fd.conf /etc/bacula/bacula-fd.conf.org

変更が完了したらwqで保存してください。

サービス起動
# systemctl start bacula-fd
# systemctl status bacula-fd

# systemctl enable bacula-fd

サービス手動起動と確認、自動起動設定を行います。

以上でBaculaクライアントの構築は完了です。

※Baculaサーバにも同様にbacula-fdをインストールし、設定してください。
Catalogデータの書き込みに必要です。


3.Baculaストレージの構築

wgetのインストール

# yum -y install wget

既にインストールされていれば対応不要です。

 

リポジトリの追加

# cd /etc/yum.repos.d/

# wget https://copr.fedorainfracloud.org/coprs/slaanesh/Bacula/repo/epel-7/slaanesh-Bacula-epel-7.repo

最新版をインストールするため、リポジトリを手動で追加します。

 

Baculaのインストール

# yum -y install bacula-storage

 

Baculaのインストール確認

# rpm -qa |grep bacula

 

Configファイルの修正

Baculaクライアントでの変更対象は下記1つのみです。

/etc/bacula/bacula-sd.conf

# cp -p /etc/bacula/bacula-sd.conf /etc/bacula/bacula-sd.conf.org

変更が完了したらwqで保存してください。

サービス起動
# systemctl start bacula-sd
# systemctl status bacula-sd

# systemctl enable bacula-sd

サービス手動起動と確認、自動起動設定を行います。

以上でBaculaストレージの構築は完了です。
Baculum(GUI)環境構築ページへ

Bacula検証ページへ