被害事例 - 2012年


2012年


JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)において、職員の端末1台がコンピュータウイルスに感染し、以下の情報が外部に漏洩した可能性があることが11月28日に判明。

以下の情報が流出した可能性がある

  • イプシロンロケットの仕様や運用に関わる情報
  • イプシロンロケット開発に関連するM-Vロケット、H-IIAロケットおよびH-IIBロケットの仕様や運用に関わる情報

 

当該端末内の情報及び当該職員がアクセス可能なシステムに関する情報が外部に漏洩していたことが本年1月6日に判明しました。

 

 

農林水産省

標的型メール攻撃を受けた事実を発表。

2011年12月19日に実施した打ち合わせメモを省内の約50人に送付したところ、内20人が社外個人PCに転送していた。

その中のいずれかの環境がウィルス感染しており、メモ情報が流出していた可能性が高い。

2012年1月10日に流出したメモを添付したウィルスメールが省宛に送付された。

2012年1月から4月にかけ5台のパソコンから合計124点の行政文書が流出した可能性がある。

 

 特許庁

特許庁は2012年2月、庁内の端末がトロイの木馬に感染していたと発表。

特許出願などの未公開情報が外部に流出した事実は確認されていないと説明している。

同庁は内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)からの指摘に基づいて庁内の端末約4000台を調査、2月4日に3台がトロイの木馬を含むウイルスに感染していることが判明した。2月5日にはすべての端末から駆除したという。

ウイルスは外部に情報を送信するタイプのものだったが、「ウイルスが送信した情報は暗号化されていたため内容が特定できない」(特許庁)としている。